2013年5月13日月曜日

スティーヴィ・ワンダー物語 母ルラ編②


蛍の舞うなかをくるくる回ったり

からだを傾けて走ったり遊んだ幼い頃

ルラにはとてもお気に入りの場所と幸せな時間がありました

それは外から遊んで帰ってくると大好きなパパの隣に座り

そのかたいすねに寄りかかってみんなの歌声に耳を澄ますこと



※1930年代の話ですが、貧しい生活のなかでも、ルラはここまで幸せだった。


しかし、大好きだったヘンリーパパが農作業中に倒れ亡くなったのです…。

太陽のような存在だったヘンリーの死は、少女の未来を考えると早すぎます…。

この時ルラは10歳でした。

このあとルラは、自分の本当の父さんを知らないことに気づくのですが、それは親友との些細な口げんかからだったようです。

その後も悲しい出来事が続き、心から愛してくれたママのヴァージも亡くなり、家族を支えた長男ジェイムズまでも病に倒れ亡くなりました。

もうヘンリー家では農場が続けることができなくなり、知らない親戚たちが集まり首を振りながらルラの今後のことを話し合っていました。

誰もルラをひきとることができず、実の父親のところに向かわすことを決めたのです。

一度も会ったことのない顔も知らない父親のところへ・・・。

この時ルラは13歳。

こうしてルラは南部の貧しく孤立したブラック・ベルトから、北へ(イーストシカゴ)移動して行きます。

“北への移動”が、まだ見ぬ子供たちの運命にどう関わって来るのでしょう。

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■次回はイーストシカゴの生活からサギノーでスティーヴィー誕生までを!【ルラの心境】に迫ってみます♪

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□ルラ・メイ・ハーダウェイ(1930.1.11―2006.5.31)※伝記本ブラインド・フェイスでは1932年生まれとなってます…

□2003年9月
ルラ・メイ・ハーダウェイを中心に書き綴った
「盲目の信念/ブラインド・フェイス」デニス・ラヴ&ステイシー・ブラウン/著*丸山聡美/訳 が日本で発売

□その他にもスティーヴィー・ワンダーの初期の楽曲でライターとして参加



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