2013年5月13日月曜日
祈り
「奇跡を願うしかありません。あなたと息子さんに神のご加護を。わたしたちはどうすることもできないのです。」(医師の言葉)
ルラは道で、盲目の物ごいが道行く人に、施しをねだるのを見たことがあった。
夜になると、母を亡くしたスティーヴィーが歩道に身を丸めている姿が目に浮かび、パニックに襲われる。
そんな時、ラジオから、希望の言葉が・・・。神の僕(しもべ)である男が、サギノーにも来るという!
※スティーヴィー物語(モータウンな話)でも触れましたが母ルラさんのサギノー時代は悲惨なものでした
ルラさんの夫ジャドキンズ氏のことや 生まれてきた子供の目が見えないこと・・・
全く想像も出来ないことが起き
ルラさんは自らを責め苦しんだそうです
サギノーにきてからというものは
それこそ神にすがる他ないのかもしれません・・・
似た境遇であれば どこの国の親もやるように
ルラさんも我が子が癒され少しでも良くなるよう
色んな医師を訪ね 神に祈り 望みを捨てずに走り回る
そして映画の世界のような話ですが
ラジオで知った有名な説教師のところにも足を運びました
それは説教師が壇上に上がり説教が始まると
選ばれた者だけが説教師に体に触れて貰おうと駆け寄る異様な光景
群衆のなかルラさんはスティーヴィーを高く抱え上げ
無理やり前に進み「私の赤ちゃんは目が見えないんです!」と繰り返し叫ぶと
横にいた白人が「この赤ちゃんは目が見えないんだ!」と繰り返し唱和する
人々のかたまりが左右に分かれ 道をあけてルラさんを壇上に上げる
説教師は赤ん坊の目に両手を置いて「見えるようになりなさい!全能の神の名において………」と
後にスティーヴィーは
「みんないろんなことをやってくれたよ」
そして苦しげに語り
「でも死んだ人間が再び生命を与えることが出来ないように、だめなものはだめなのさ。僕が自分で医者に聞きに行った時に、彼らは、出来る限りの方法をやっている。何か新しい方法が見い出さればそれもただちに試しているんだ。なんて言ってたよ」
デトロイトに移ってからのことだ
これも想像出来なかったこと
道行く人が「あの子を見て! あの子には輝きがある。あんな子は見たことがないわ」
この子 人とは違う 神秘的な存在
そう思えるまでに
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