2013年4月23日火曜日

【1972】★新たなオーディエンス獲得の為に★



遡ること1964年。


ローリング・ストーンズは全米デビューを果たします。

本国イギリスでは既に人気を獲得していましたが、米デビュー直後のツアーはガラガラでした。

彼らは積極的にメディアへの露出やライヴ活動を行い、徐々にその人気に火がつき始めます。

ちょうどその頃彼らはリトル・スティーヴィー・ワンダーのショーのオープニングを務めていたのでした。


時は1972年。


不動の人気を得たローリングストーンズはアルバム「メイン・ストリートのならず者」を発表後、米ツアーを行います。

一方のスティーヴィーは、モータウンとの再契約後に、ある程度の自由を獲得し、新たなキャリアに乗り出した時期でした。


1972年のモータウンといえば、本社をロサンゼルスに移転し終焉を迎えていた時期。(モータウン・サウンド)

それでも自社のアーティストが、あまり自主性に目覚めることをよく思っていなかった。

しかしスティーヴィーの新契約では外部との協力が可能であり、彼はモータウンに頼らず、ウォートウク社にプロモーションを依頼。


ウォートウクとはウッドストック・フェスティバルのパブリシティを担当したPR会社です。

彼らはこれ迄にスティーヴィーを紹介したことのない地域のTVショーに出演させるなど、新たなオーディエンス獲得の為のプロモーションを展開していく。

スティーヴィー自身もロックのオーディエンスとの親交を深めて行きます。

さらに ウォートウク社はスティーヴィーをストーンズ3年ぶりとなる1972年夏の北米ツアーに

オープニング・アクトとしてアレンジしたのです。


次回は北米ツアー編です。



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